歌舞伎・白雪姫

寓話パロディは大好物。それが映画であろうと絵本であろうと芝居であろうと。基本的に白雪姫に関しては白雪よりもクローディア(お妃)派。ところで歌舞伎で白雪姫?*1とうっきうきで。

ちょ、すっごい!!!!!


玉三郎さんの白雪姫はほんとうにほんとうに可憐で愛らしく、小首を傾げられるとどきどきしてしまう。継母の意地悪と亡き母を想い悲しむ白雪を慰める小鳥さんたち。その舞いには、愛らしいだとか美しいだとか、そういった類のきらきらした言葉全部集めて捧げたい。そう、小鳥!七之助!!ひとことだけだったけれど、声の艶っぽさは小鳥一!盲目?溺愛?でも、声が・・・声が・・・(うわごと)団十郎(お妃)海老蔵(鏡の精)親子の鏡をはさんだ掛け合いは秀逸。息ぴったりでさっすがーとお腹抱えながら唸るしかなくて。そして白雪姫が置き去りにされた森の中では・・・染さんすっごくかっこいいの!シカだけど!シカだけどな!!w獅童くんもイノシシ!着ぐるみてww*2鏡の精と愉快な掛け合いのさなか、お妃様は白雪が生きているという事実に触れ怒り心頭、毒林檎で白雪を殺めようと企むあのくだりをぶっかえりで。ほうきに跨って六方ひっこみ。(いろいろすごい)(しっかり笑わせるのもすごい)(本気出して笑ってしまう)姫を蘇生させる王子には幸四郎さん。ノリノリでハニカミ、そして青いハンカチで汗をぬぐうのww見事姫は生き返りさあみんなで踊りましょう☆.。.:*・゜で終幕。
大衆演劇の醍醐味が此処にはあって。わたし、この場に居たかった。ってそんな風に思えるくらい俳優陣と客席が一体となって面白いものを作ろうという気概に溢れてて。その勢いが、うん、よかった。楽しんだ!

*1:http://www.actors.or.jp/moyoshi/haiyusai/sai_34.html

*2:いっそセンテンスごとにwwとつけたい