大切なひとがいると、

家族や友達や恋人や、そういったかけがえのないひとたちがいるとその他のどうでもよいひとのことがわかってくる。そうしてどうでもいいひとたちもどうでもいいなりに大切にできるって、そう、キラキラしてるひとは言った。わたしが知ってるキラキラしているひとたちはだいたい表面がパールがかった上品な細かい粒子で光っていて瞳は濡れた様につやめいてる。それは思慮深いきらめきでたいていわたしは見とれてしまうのだけれど。聡明なくちびるからさらりとあふれる言葉にも。