ウール100%

おせんさんを拝見したあとだったものだからいろいろと考えてしまった。昔ながらの手になじむ物を愛しむことと捨てること、過去のしがらみと決別することとを考えた。同列に置くべきことじゃなかったなあとすぐに思い返して、それからどちらもきっと再生を意味しているのだろうなあとぼんやり。

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美しいゴミ屋敷、濃い青空と燃える赤の毛糸、かつて少女だったおかっぱの姉妹。きゃらきゃらと笑うたくましさと丁寧でひそやかな様。なんとも心地よくてこころがきゅうっと泣く切ない音色。わたしは偏屈だっていいと思っちゃうのだけれど、きっとそういう時がやってきたのね。晴れやかな旅になりそうな予感。