なかまるくんななかむらくん

おとなりの課にぼうすのなかむらさんと呼ばれるひとがいて。(ぼうずのという枕詞はもうひとりのっぽのなかむらさんというひとのため)だのに何を間違えるのか同じ課のおねーさんたらぼうずのなかむらさんのことを”なかまるさん”と認識していて。それでわたしはやだあと笑い声をあげる。すこしわざとらしく聞こえるくらいに全然レスキューじゃないじゃないですかーきゃっきゃっと。しかしわたしが本当にいやなのはそんなことではなくて”なかまるさん”という単語にいちいち心臓がどくんどくんと大きな音をたててしまう自分なのです。病院で診察されるとほんとにわかっちゃうところです。