土日のこと


旅をしてきました。仕事場のひとたちとのバスの旅です。宮津カニを食べに行ったのです。わたし、正直カニってさほど興味なくて。面倒だしあんまり好きじゃない とまで思っていたのだけれど、生ガニの甘くとろける様やボイルしたカニカニ酢でさっぱりと頂いたり、生に飽きたら焼いて食べたり、甲羅酒を頂いたり、かにしゃぶ後のぞうすいですっかりとカニに心酔。カニカニ様やカニ祖と呼びあがめたてまつり、かーにーかーにーと両の手をちょきにしてわっしょい。朝起きたらカニになってるかもしれないどうしよう!横歩きしかできなかったらどうしよう!とおかしなテンションのわたしたちを飲みすぎだと笑う声あり。しかし、実はわたしたち、カニを食べるのに忙しくってビールなんて小さなグラスにほんの2杯程しか飲んでないのです。わたしたち、お酒に酔ったんじゃありません。カニに酔ったんです。としつこく繰り返す様はまさに酔っ払い。夕食ですっかりとカニのとりこになったけれど、酒蔵でいただいたお昼ごはんもおいしかった。玄米入りごはんにとろろをのせて、そこここに酒粕を使っていて。わたしが一番好きだったのはざる越し豆腐。お水のきれいなところだからかしら?なめらかでとても美味しかった。いっぱい食べすぎた次の朝はかぶを生のままがぶっとしたらときめいておかわりに走る。にんにくのオイルドレッシングがぴったり。そうそう、ビール片手にカニパーイってはしゃいでたのだけど、ほんとにかにぱいってお土産があったの。

姫路城や出石に寄り道してあたたかな日差しをあびながらぶらぶらと散策。天橋立を逆さまに。かわらけ投げは開運ならず。だけれど、コントロールの悪いわたしがおしいとこまでいったのよ、なにか、いいことあるかしら?神社の狛犬のおしりがキュートでパチリ。

バスの中ではラピュタ魔女の宅急便ハウル。「流行りの服は嫌いですか?」をムスカよりも先につぶやく。確認作業のようなラピュタ。宮崎アニメの目玉焼きの食べ方が好き。ちゅるりとすするように、食べるのあこがれ。今、改めてみるとなんとパズーのキザなこと。それから、勝手にムスカを美化していたことにも気付けた。あ、魔女の宅急便のラスト、ジジの言葉はわからないまんまなんだって、泣いた。おとなになるとはそういうことなの?魔力を取り戻したキキがにゃーぉとまったく猫そのものの返事をするジジに一瞬だけ切ないような顔になったあと微笑みをたたえてすりすりするの、わたしすっかり忘れてた。おとなってたのしくって、かなしい。