わたしは旅が好きではない。

ほうぼう飛び回っているものだからまるで糸の切れた風船だと言われるのだけれど。それはすきなひとたちに そしていつものすきな場所 に逢いに行っているというだけ。

愛しの陽子さん―yoshimotobanana.com 2006 (新潮文庫)

愛しの陽子さん―yoshimotobanana.com 2006 (新潮文庫)

ちょっとしかいっしょに過ごしてないのに、もう知らない人たちには戻れないのだ。人生はすてきだ。

人は結局人に会いに行くんだな。物ではないんだな、とやはり思った。

まったくもって今読むべき本だった。