京都3日目


じゃあ夜に、とお約束をして家を出る。大学からのひとりっこ同盟と合流して進々堂で遅めのランチ。チキンのパン粉焼き粒マスタードソース。相変わらず美しい彼女、何度も見つめては安心してしまう。彼女には賀茂トマトののど飴。トマトが大好きで、最近のどがイガイガしてたって、やっぱり正解だった。やった。そうだ、美術館へ行こう。作家の一言見者の一見、美術館での一会。ルーブルへと並ぶひとびとの数におののきながら。のんびりして夜、スタバで彼女が宿題をしているあいだ、アイリッシュのライブはひとりで。今日の朝までバランスボールにのっかかりながら曲順どうしよーって悩んでた彼女はステージの真ん中で美しい音色と可憐な歌声。笑顔。すなおにたのしくいきたらええねやってすこーんと視界がひらけた。たのしかったー。ばいばいはあっさりと。また来るねーって別れたあともわたしの夜はまだまだ終わらなくて、京都へおかえりーって笑顔と乾杯。日付が変わったころ、戦利品のバッグや靴でおうちでファッションショー。大学に勤めている彼女は学生さんに溶け込んでしまうことを、わたしもいまだに年相応に見られないことを、悩んでいた。彼女の質の良いお洋服や上等な靴をとっかえひっかえ着ていたらわたしもちゃんと28歳の女になってたことに気付く。きちんと良いものを着ようって夜中の3時に大人宣言。